■六月ノ抄               2008年6月4日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん・・・あ・・・」

 

 

暗い闇の奥で響くは

どこか息苦しい熱い吐息

漏れ出す甘い匂い

 

 

犬夜叉は乳房の先端に置かれたわずかの飯粒を

 

ぬるり

 

ぬるり

 

時には舌を絡ませ

ねっとりと我口内へと送り込む

 

 

その都度

耐え兼ねない込み上げる悦は

頂点にはおよそ及ばず

 

かごめは幾度となく

片方ずつ口にとされる

堅くなって誇張された蕾を震わせながら

何か言いたげと思いつつ

それを億尾に出すこと阻む

 

その感覚は

この闇の中

底知れず

落ちていきそうな

 

いや

 

落として欲しいような

そんな感覚

 

 

「い、・・・犬夜叉・・・あ!」

 

「どうした?」

 

「・・・ん・・・ああ!」

 

「まだ握り飯は食い終わってねぇぞ?」

 

 

朔の日だけの黒い瞳を

僅かに細めつつ

抱き上げた赤子を揺らすかのように

そっと腰を動かした

 

最初の交わりから

そのまま繋がれた部分は鍵と錠

 

 

始めは口移しだけのはず

 

回数を重ねるうちに

やがて犬夜叉はかごめに求めた行為

 

膨よかなる乳房を飾る

色麗しき紅を落としたような蕾の上に

かごめが勧めた握り飯を上に乗せ・・・

 

その要求に戸惑いながらも

己の中心を貫いた杭は背くことを許さない

 

いや

むしろ求めているのは自分ではないだろうかとさえ

錯覚に陥る自分を制しながらも

結局応じずにはいられない

 

錠はしっかりと鍵に収まり

飯を口に含むたびに伝わってくる軽い絞りに

男としての征服欲を高めていく

 

 

「お前がいうから飯食ってんだぜ?」

 

「で、・・・でも、こんな風にじゃな・・・あん!」

 

 

蕾の周りの紅色の縁

まだ青々しい弾力を兼ね添えた頂点の周りを

 

再び

 

ぬるり

 

ぬるりと舌をざらつかせ、攻める

 

 

「お前がいうから、飯食ってんのにお前は不満そうだな?」

 

「そ、・・・あ・・・」

 

「それとも、物欲しいってか?」

 

 

そういうと座位のまま向かい合い

抱き合う寸前の姿を

犬夜叉は赤子の手を捻るが如く

一瞬のうちにかごめの両腕を

そのまま後ろ手にひとつに纏め

今まで微かにとしか震えていなかった乳房を露に

そして、数回腰を大きく動かした

 

 

「あ!や!犬夜叉!」

 

「あ?嫌?」

 

 

かごめの口から漏れ出した歓喜の声を逆手に

犬夜叉は動きを止め

更にと目を細め

苦し紛れのかごめを見つめる

 

 

「嫌?」

 

「・・・!」

 

 

今まで、そっとしか触れていなかった紅い蕾を軽く噛む

 

 

「ああ!」

 

 

唯一、男と女をひとつに繋げる部分がまた絞まる

 

 

「言葉より正直みたいだな・・・、お前のここは」

 

 

口角を薄く上げ、

頬を赤らめるかごめを見つめながら

犬夜叉は繋がっている部分の茂みを掻き分け

小さな突起物を慣れた手つきで刺激し、

更に感度を高めるための手技によって

従順を意味する言霊を発する機会を促す

 

 

更に腰を揺さぶる

 

 

「あ!・・・犬夜叉・・・!」

 

「いいんだ・・・ろ?」

 

「・・・・」

 

「ほら・・・言ってみろよ?して欲しいことを」

 

「・・・・!」

 

「だんまりする気なら、いっそのこと抜く、か?」

 

「え?!」

 

 

思わず出たかごめの本音

 

 

「ここで終わるか?」

 

 

さらに求める犬夜叉は絞まり始めた部分

繋がっていたはずの場所から

鍵を抜こうとかごめの腰を持ち上げた

 

 

「あ!嫌!」

 

「ん?」

 

 

抜きかけた鍵の根元に伝うは

かごめが口に出来なかった声を代弁するかのように

滴る愛の雫

相手を渇望する肉体の露

 

 

「かごめ?」

 

「・・・犬・・・夜叉・・・」

 

「言えよ」

 

「・・・・も・・・」

 

「聞こえねぇ」

 

「もっ・・・と・・・」

 

「あ?」

 

 

ゆっくり引き抜く鍵

 

 

「い、・・・・」

 

「俺は・・・」

 

「いや!・・・ぬ、抜かないで!」

 

「・・・だろ?俺だって・・・」

 

 

其の言葉を皮切りに

犬夜叉は掴んでいたかごめの腰を大きく上にと持ち上げると

勢いよく自分の腰にと叩きつけるかのように

強く落とした

 

 

「ああ!」

 

「俺だって離したくねぇに決まってんだろ?!」

 

 

掴みあげた腰

 

かごめは犬夜叉の腕の動きにされるがまま

 

それこそ肉欲に己の全てを捧げたかのように

ただ只管に翻弄される

 

 

肉を叩きつける音が再び

闇の中で木霊し始める

 

 

「あ!い、いい!犬夜叉ぁ!」

 

「・・・あ・・・はぁ・・・!俺も・・・いい・・・!」

 

 

かごめの腕はいつしか犬夜叉の頭部を抱え込み

両の乳房を大きく揺らすも

当の犬夜叉も隙を見ては強く吸い上げた

 

 

「あ!や!ああ!」

 

「かごめ!・・・かごめ・・・!」

 

「だ、駄目・・・もう・・・!」

 

「・・・俺も・・・いきそうだ・・・!」

 

「お願い・・・!犬夜叉!」

 

「ああ・・・」

 

「い、一緒に・・・、一緒に来てぇ・・・!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから暫くは月のない星だけが瞬く夜の静寂へと戻った

 

 

暗い洞窟の奥では生まれたままの姿の二人

重なり合い抱きしめながら

僅かなる宵のひと時を過ごす

 

そんな二人を包み込むは

闇だけでなく

本当は夜空を飾る美しき星々

 

今宵、朔の蜜月

 

 

 

 

 

【後書】

 

続きは本当は5月中にでもあげたかったのですが、

何分、根性の神様が降臨しないことには幾らパソの前にいても意味がなかったですね^^;

今回もお付き合いしてくださった方、本当にありがとうございました。

 

次回は・・・

 

またネタはあるのですが・・・・

 

今年は作品重視でサイトの運営に勤しみたいとは思うのですが・・・・

 

ここまで御拝読くださった皆様、再度御礼申し上げます。

また次回お会いできるよう頑張ります(汗)

 

またまたCM。

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読んでみたい〜!とか興味ある〜♪という猛者・・・いるのかな〜

アナログ漫画なので、どういったものか

わかる人はわかると思いますが

興味ある方(もち苦言は勘弁にて)お尋ね下さいv

 

                                   はなまま