■8月ノ抄               2008年8月1日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山の麓の古びた祠

 

かごめは、犬夜叉の傍らで闇に浮び弾けては消えゆく

火の粉を黙って見つめていた

 

当の犬夜叉は、手傷を負ったせいか、

横になったまま目を伏せていた

 

 

 

 

 

「・・・おい、かごめ?」

 

「・・・何?」

 

 

 

 

長い沈黙を破ったのは、犬夜叉

 

そっと目を開け、傍らで俯くかごめを見つめた

 

 

「こんくれー、すぐよくなる。だから、おめぇは気にすんな」

 

「・・・だって、あたしがもう少し・・・」

 

 

潤んだ瞳から、流れ出るのは、かごめの涙

 

 

犬夜叉は、手を伸ばし、かごめの頬に手を添え、

そっと涙を拭い取った

 

かごめもその手をさも愛し気に

自分の小さな手をあて頬ずる

 

「・・・・」

 

やがて、その手にゆっくりと顔を向け、

掌にそっと柔らかい唇を宛がった

 

 

「本当に、ごめんね・・・」

 

「もういいじゃねぇか・・・、かごめ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

旅の途中、出くわした妖怪

 

四魂の欠片によって、凶暴化した妖怪退治に今回は少々手間取った

 

 

巨大化し、振り払われた手に犬夜叉は強かに体を地面に打ちつけられた

 

 

本来であれば、それは避けれたものであった

だが、妖怪の目は、破魔の矢を打つかごめへと狙いを定め、

人よりも大きな手をかごめに向けて振り下ろしたのだ

 

咄嗟にかごめの体を庇い、難は逃れたものの、

その手は犬夜叉を打ち、岩へと叩きつけられた

 

だが、犬夜叉とて半妖

 

風の傷を放ち、凶暴化した妖怪は無事退治できた

 

 

 

 

「犬夜叉―!」

 

鉄砕牙を持つ手から滴り落ちる血

 

かごめは、涙目に犬夜叉に駆け寄り、抱きついた

だが、血で赤く染まった腕は、かごめの体を引き寄せ、

何よりも無事であったかごめのほうを気遣った

 

 

「かごめ、怪我はないか?」

 

「あたしなんかより、あんたのほうがひどい怪我してるじゃない!」

 

「大したことねぇって」

 

 

緋の衣にどす黒く滲む血が、かごめの異国の服にも染み付いた

 

かごめは、目に涙を浮かべ、犬夜叉の体を引き離し、

もうこれ以上、血が出ていないか、怪我をしていやしないかと

見回した

 

 

足元に滴り落ちる赤い血

それは、咄嗟とは言え、自分が流させた犬夜叉の・・・

 

 

「だめよ、・・・手当てしなきゃ」

 

「いいっての・・・」

 

 

鉄砕牙を鞘に戻し、無事であったかごめの顔を見つめると、

黙って、もう一度かごめの体を引き寄せ、そっと抱きしめた

 

 

「おめぇが無事なら、それで、・・・いい」

 

「犬夜叉・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そんなに泣くなよ?」

 

 

ただ泣きじゃくることでしかできないようなかごめを見つめ

犬夜叉はそっと涙つたう頬に手を触れた

 

 

「かごめ・・・」

 

 

掌に生暖かい雫が流れるのを感じる

 

 

犬夜叉は身を起こし、もう一方の手を顔に添え、

自分へと向けた

 

 

「言ったじゃねぇか?お前が無事ならそれでいいって」

 

「でも、いっつもあんたばっかり、そんな怪我して!」

 

「かごめ・・・」

 

「足手纏いになってる自分が嫌よ・・・」

 

「俺はそう言って、俺のために泣いてくれるお前がいる・・・。それだけで充分だ」

 

「・・・犬夜叉・・・」

 

「お前がいるだけでいいんだ・・・」

 

 

犬夜叉は、かごめの頬に添えた手をそのまま、

自分へと寄せると静かに唇を合わせた

 

涙で濡れた頬が触り、自分にも泣いたような感触が頬を伝う

 

 

犬夜叉は、頬に添えた手をかごめの腰へと持ち直すと

そのまま持ち上げ、自分の膝の上へと抱えた

 

 

「な!・・・怪我してるのに・・・!」

 

「言ったろ?こんくれぇ平気だって」

 

「傷開いたら、大変よ!」

 

「たいした怪我じゃねぇって・・・」

 

 

再び、かごめに口付けた犬夜叉の吸い付く勢いが

音を立て激しさを増し、爪を立てぬよう

静かに黒髪の間を掻い潜り、その頭を撫でながら引き寄せた

 

「んん・・・!」

 

だが、それを拒むように胸に手をあて、

ぐいっとその身を引き離した

 

「ねぇ、傷に触るから・・・」

 

かごめは俯き、金の瞳から視線を逸らした

 

伏せた目から溢れ、顎を伝って緋の衣に雫が落ちる

 

 

その雫が緋の衣に落ちると、すうっと染み込み、

更に色を濃く染めた

 

焚き火の光りに照らされたかごめの瞳も赤く揺れていた

 

 

「泣くなよ・・・」

 

 

俯くかごめの額に自分の額を合わせ、金の瞳が覗き込んだ

 

「犬夜叉・・・」

 

「かごめ・・・」

 

犬夜叉は離された唇をそのまま下へと落とし、

かごめの首筋を這うように下へ下へと滑り込ませた

 

かごめは傅かれるまま体を仰け反らせ、

甘い吐息を銀の髪に吹きかける

 

 

やがて、犬夜叉の手がかごめの制服の裾から入り込み、

胸元の頂点を導き出した

 

 

「・・・あっ!」

 

指で押し下げるように身に纏っていた

かごめを纏う白い砦を突き崩す

 

中では、既に硬くなり始めた蕾がその指を待ち構えていた

 

「ああ・・・」

 

つい、さっきまで白い顔で泣きじゃくっていた顔に赤みが差し、

犬夜叉の頭を包むように抱き絞めた

 

犬夜叉は、かごめの太ももを持ち上げると、

自分を跨がせるように位置を変え、

再び背中へと手を掛け、

その滑るような絹の肌をじっくりと撫で回した

 

 

「いいだろ?」

 

「だめだったら・・・。怪我してるじゃない・・・」

 

 

その言葉に犬夜叉は自分の体を跨がせた太ももに手を掛けると

軽く爪を立て、足の付け根へと運んだ

 

 

「・・・・あう!」

 

 

銀の髪を抱き抱えた腕に力が入る

 

その指は、足の付け根から、さらにその真ん中へとゆっくりと動かした

 

そこは、息を吐いていたかのように熱が篭り、しっとりと濡れていた

 

 

「あ・・・、いや・・・!」

 

 

怪しい動きを見せていた指は、そのままショーツの隙間から

しっとりと濡れ始めた花弁へと押し入り、中の芯を弄った

 

 

「ああ・・・!」

 

「な?・・・かごめ…」

 

 

犬夜叉は、手を引抜くとかごめの上着を剥ぎ取り、

焚き火の揺れる明かりに、その白く浮かび上がる歎美な肢体を曝け出す

 

 

まだ上半身に残された白い下着も既にその機能を果たしてはいなかった

肩紐が肘まで落ち、ようやく双丘の頂に無意味に張り付いただけ

 

犬夜叉は、慣れた手付きで後ろに手を回し、止具を外した

 

さらに露になった乳房に顔を埋め、その感触に浸る

 

「寒くねぇか?」

 

「あんたこそ、傷が・・・、あぁ!」

 

かごめの問いに犬夜叉は、固くなった蕾を口に含むことで応えた

 

吸い付き、転がす舌の動きにかごめの息が荒く熱くなっていく

 

 

 

犬夜叉の手が再び、かごめの下のほうへと伸び、

中の芯を布の上から摩りまわした

 

徐々に濡れていくのがかごめ自身にもわかるのか、

かごめは、抱えていた犬夜叉の頭から体を引き離すと、

 

 

「・・・脱ぎたい。」

 

 

と、それはまだ恥じらいの残された十代の少女らしい瞳

 

その口元が小さな声で訴えた

 

 

「じゃ、脱げよ」

 

 

犬夜叉は自分を跨がせたまま、かごめの体に手を添え立たせ、

その太ももの内側、外側と唇を這わせた

 

「・・・・でも・・・、あっ・・・!」

 

立ち上がったかごめの膝と膝が合わさる頂点へと舌は動き続けた

 

かごめも、その言葉に言われるがまま、犬夜叉の正面で

スカートの中に手を入れ、ショーツに手を掛けた

 

「・・・・」

 

「どうした?早く脱げよ?」

 

太ももを摩りあげる手と口は止まらない

 

「目閉じててよ。・・・恥ずかしいから」

 

「・・・だめだ。このままだ」

 

かごめは、ぐっと息をのみ、瞳を閉じると、

ショーツを下げ、片足ずつ足を上げ、脱ぎ捨てた

 

腰に残された最後のスカートに手を伸ばし、

最後にぱさっと音を立て、それも脇へと脱ぎ捨てた

 

「犬夜叉・・・」

 

全てを取り払われたかごめの体を見上げ、

さも満足げに見つめる犬夜叉もまた、

緋の上衣を脱ぎ、かごめの衣服の上へと投げた

 

胴に巻かれた包帯に僅かに滲み出た血の跡が

かごめの視線に飛び込む

 

 

「血が出てるよ・・・」

 

「こんなの傷のうちにはいるかよ・・・」

 

 

そういうとかごめの腰を掴み、自分の上へと落とした

 

 

「お前ももう全部脱いだろ・・・」

 

 

背に手を掛け、倒れぬよう抑えながらも

犬夜叉の目の前に晒された乳房に口付けた

 

 

「あ・・・、ああ・・・」

 

 

空いた手でもう一方の乳房を揉み上げながら、その頂を転がした

 

 

「やっぱり、やだ!やめよう?」

 

 

思わず犬夜叉の肩を掴み、もう一度体を引き離した

 

どうしても、目に留まって気になる、

血の染みた包帯が頭から離れない

 

 

「ね?傷が治ったら、いくらでもするから、お願い・・・」

 

「馬鹿いってんな!今更終われるかよ!」

 

 

犬夜叉は、自分の膝の上までかごめの体を引き離すと、

腰紐に手を掛け、残されていた下半身の衣を下げ、

猛々しくそそり立った自身を出した

 

「怪我してても、こんなんだぞ?俺は」

 

「・・・・・」

 

「今更どうするってんだ?」

 

「・・・ぷっ」

 

犬夜叉の真剣な視線とその自身の様子に

かごめは緊張の糸が解けたのか、

思わず噴出してしまった

 

「何がおかしんだよ?」

 

「だって・・・、そんな真剣な顔して・・・・ぷ、・・・ふふふ・・・」

 

口を押さえ、肩を揺らし、笑っていても、

その瞳にちらりと光る涙を犬夜叉は見逃さなかった

 

「馬鹿。そんなに笑うことねぇだろ?」

 

「でも・・・、ふふふ・・・」

 

「そうやって、おめぇは笑ってるほうがいい・・・」

 

「犬夜叉・・・・」

 

「な?俺は大丈夫だって・・・」

 

「・・・・」

 

 

かごめは、目尻についた涙をふっと人差し指で拭うと、

そのまま屈みこみ、犬夜叉が曝け出した自身をそっと口に運んだ

 

 

「はっ!・・・あ、・・・・」

 

 

熱くなった下半身に更に熱が加えられたような感覚

その一点に集中していく神経

 

「あ・・・、かご・・・め・・・!」

 

犬夜叉は、かごめの頭を両手で撫で回し、そのまま床へと横たえた

 

かごめは、犬夜叉の太ももまで下げられていた袴を

自身を口にしたまま、下げ下ろし、足から引抜いた

 

 

 

 

口に含んだ自身がこれ以上ないほど緊張し、固く強張っているのがわかる

 

かごめは、犬夜叉を満足させたい一念で

必死になって吸い付き、頭を上下させた

 

 

「あ・・・、あっ・・・かごめ!」

 

犬夜叉は、かごめの手首を掴み、手前まで引き上げた

 

「あ・・・!」

 

思わず、口から自身が抜かれ、厚い胸板へと体を落とし込んだ

 

犬夜叉は、そのまま腰を掴むと自身の上へと乗せ、

静かにその体を貫くように沈めた

 

 

「あぁ・・・、ああ!」

 

「どうだ?・・・いい・・・か?」

 

かごめの腕を掴んだまま、貫いた部分を激しく動かし始めた

 

「あ、・・・はぁぁ・・・!」

 

かごめは、腕を掴まれままならない状態でも、

大きく体を仰け反らせ、潜んでいた女の歓声を上げ始めた

 

「ああ・・・、いい・・・、いやぁ・・・!」

 

「はあ・・・、はぁ・・・。」

 

焚き火の炎に照らし浮かび上がらせたかごめの肢体は、

この世の何よりも美しく、妖しく艶やかだった

 

「いい・・・、顔だぜ、かごめ・・・!」

 

「いや!・・・そんなに・・・あ!・・・あ!・・・見ない・・・で・・・!」

 

犬夜叉は、更に激しく腰を動かし、突き上げる

 

真下から、かごめの豊満に揺れる乳房と激しい悦の悲鳴を上げた

 

 

 

その妖艶な表情は、更に犬夜叉の男の征服欲を高めさせた

 

 

 

 

 

 

【後書】

 

     ・・実は今回新作を考える時間と気力がありませんでした^^;

      

何気に古い作品を見ていたら、2006.10・・・随分前に書いておきながら

アップするのを忘れていたのか?自分^^; (どんだけ馬鹿だ?)

 

なので、朔の話=朔犬 ではありません(^^

 

設定も古臭いかも知れませんが、改めて読んでみると・・・やっぱ古臭いーー!!

しかも中途半端だし(爆)

 

いやいや初心に戻って・・・

 

毎回駄文につき、本当に申し訳ありません><

 

でも次回は・・・できるか?私!

 

ここまでお付き合いくださいましてありがとうございました。

 

 

はなまま