■9月ノ抄(特別編)             2008年9月29日

 

 

 

 

 

 

 

※ 注 意 ※

今回の朔作品特別編についてですが、とある方よりリクエストがありました。

ちょっと(?)鬼畜に走る犬です。

なので不快感を持たれる方(または可能性のある方)は

ここから先を読まれることをお勧めいたしません。

また、苦情等につきましても一切受け付けません。

(まだまだぬるいぞ!ということについては・・・ ^^; )

 

以上をご理解の上、お読み下さい。

 

K様のご希望に添うこと祈りつつ・・・

 

 

でも、愛はてんこ盛り・・・予定()

 

 

 

 

 

 

 

 

狐 疑 2   − こ ぎ −

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「かごめ様!」

 

 

焚き火の脇。

森の木陰から顔を覗かせたかごめを

弥勒は神妙な面持ちで声をかけてきた。

 

犬夜叉を探しにと森へ一人かけていった彼女を

火を囲みながら待っていたのであったのか。

 

 

「弥勒様、ごめんなさい。心配かけて。」

「それは構いませんが・・・。いや無事ならいいのです。」

「ごめんなさい・・・。」

「で?犬夜叉は居たのですか?」

「え・・・?」

 

 

木陰から離れず会話を交わす二人の更に後ろに

その彼は佇んでいた。

 

 

「犬夜叉!朔だというのに出歩って!」

 

 

弥勒が叫ぶのも致し方ないことではあるが

しかし、表情は硬いまま火の傍にも近づくことはなかった。

 

弥勒の声に耳を貸す様子もなく

犬夜叉はかごめに呟く。

 

 

「荷物、取ってこいよ。」

「え?!」

「早くしろって、ほら。」

「・・・。」

 

 

弥勒は二人の会話に聊か違和感を感じつつも

声かけることも出来ず

じっと見つめていた。

 

かごめはどこか不自然にたどたどしく木陰から姿を現し

珊瑚達の寝入る山小屋の脇へと足を向ける。

 

わずかに頬を赤らめ、それでもその瞳はどこか潤んでいるかのようにも思えた。

 

 

山小屋の入り口にと置かれたリュックを前に

何かしら考え込むような様子。

 

月明かりもない静寂の中、

かごめの溜飲するかのような息遣いさえ聞こえそうな

そんな表情を弥勒は見逃さない。

 

 

「かごめ様?」

「え?!」

 

 

弥勒の声に驚くかのような応え。

 

気のせいだろうか。

 

かごめは胸元でぎゅっと硬く手を組み、

弥勒の声にも視線を合わせることもなかった。

 

 

やがて、犬夜叉はそのやり取りの間を

割って入るかのように木陰から出てくると

かごめのリュックを何事もなかったかのように手に取り

「かごめを連れていく」

と一言だけを残し、

かごめの手を引き、その場を立ち去っていった。

 

 

「・・・犬夜叉?」

 

 

再び、森の中へと姿を消した二人の背を見送る弥勒。

 

 

「そこまで咋に・・・。」

 

 

二人が無事であったこと。

そして、

今夜は自分達と共にはしないこと。

 

 

弥勒とて馬鹿ではない。

いや、誰よりもわかってはいるつもりだという自負さえある。

 

 

「明日の出立は昼過ぎになるか?」

 

 

二人のこの夜に水をさすなど野暮なこと・・・。

 

それだけを聞こえぬ程度に口にし、

そのまま二人を見送ることもなく

再び焚き火の傍で腰を下ろし、目を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

犬夜叉はかごめを皆の場所から引き離し、

いつの間に見繕っていたのか

祠へと勢いよく中へと押し込んだ。

 

かごめは犬夜叉と視線を合わせることもなく

弥勒と会話していたときのように

胸元で硬く手を握り締めている。

 

その手から滲み出るような熱気が

漂ってきそうなほど硬く握り締めた手。

 

 

「どうした?かごめ。」

 

 

その後の言葉は返らない。

 

だが、その理由は犬夜叉の中で理解していたことだった。

 

 

犬夜叉は立ちすくむかごめの体を覆うかのように抱きしめると

そのまま太ももへと直に手を入れ裾を上げた。

 

 

「あ!いや!」

「嫌、じゃねえだろ?」

 

 

そういいながら、もう片手を上着の裾からもねじ込んだ。

 

 

「あ・・・!」

 

 

やわらかい感触が犬夜叉の両手に納められる。

 

かごめの頬はこれほどまでに無いというほど高揚していた。

 

 

「これだけ熱くなってりゃ寒くは無いだろ?」

 

 

犬夜叉は口角をわずかに上げ、

かごめの体を横たえた。

 

それでも冷たい床に直接その肢体を横たえるには・・・という気遣いか

己の衣をさも当たり前のように敷く辺りには

彼の彼女へ対する愛情は間違いないものであるのは確か。

 

しかし、それも次の行動でやはり今夜の彼は

いつもと違うということを思い知らされる。

 

犬夜叉は慣れた手つきでかごめの衣服を剥ぎ取ると

すでに桜色に染め上げられていた絹の肌が姿を現した。

 

 

「きゃ!いや!」

 

 

かごめはそういうと今まで何度と無く彼に晒してきた肉体を

か細い腕で隠そうと緋の衣の上で蹲り

面持ちさえも隠そうと床に顔を伏せた。

 

犬夜叉はそんな彼女の体を開き、

躊躇無く下腹部のさらに下の茂みの中へと指を差し込んだ。

 

 

「これだけ濡らしてて『嫌』ってのはないだろ?」

「やぁ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

犬夜叉がかごめに強いたこと。

 

それは先の森から帰る間際。

 

彼女から奪った衣服の一部を彼女に戻さなかったことから始まる。

 

 

もちろん彼とて今宵彼女の肉体を何もなく手にしない訳は無い。

だが、彼女の彼の思いとの『ずれ』が彼の中の何かを無性に駆り立てる。

 

 

「いったん、戻るぞ。服着ろよ。」

「え?」

「ただし、下のこの布はやらねぇ。」

「・・・!」

 

 

彼はかごめに下着の一切を纏うことを許さず

さらにそのまま制服だけを着付け

弥勒たちの下へ行くことを提案する。

 

 

出来ない

 

 

その応えが帰ってくることはわかりきっていたことだが、

肝心の下着は犬夜叉の手中にとあり、

それを取り戻すなど不可能である。

 

「おすわり」と一言、

言霊を使えば済むとは言え、

あえてしないのには訳がある。

 

 

―――愛し合う男女が向き合うのに使うべき行為ではない

 

 

それを彼はわかっているのかいないのか。

確かめる術はないとは言え、

かごめがこの状況下で言霊を使わない自信は不思議と心のどこかにはある。

 

彼は言葉では否といいつつも決して拒絶しない彼女に

裸のまま素肌に直に衣服を纏わせ

そのまま仲間の下へと戻ることを提案した。

 

 

わずかでも屈めば

『女』の部位が見えてしまう。

 

仲間とは言え、

それは珊瑚にも七宝にも

ましては男の弥勒にも決して曝されない。

 

 

高ぶる羞恥心。

 

だが、彼の指示にも背けない。

 

 

地面にと置かれたリュックを取るなど

弥勒にわざわざ見せ付けるとしか思えない行為。

 

 

(やだ・・・!できない・・・!)

 

 

その様子を見ていた犬夜叉がかごめに救い舟とも言いがたい一言で

戸惑うかごめと訝す弥勒の間に割って入ったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

犬夜叉はかごめの両足を大きく広げると

その中心へと躊躇い無く指を差し込んだ。

 

 

「あ!」

 

 

そこは何一つ抵抗もなく

ゆるり、と押し入れられた。

 

 

「何もしてないのにな。」

「・・・!」

 

 

外側からは確かめられない

奥底に潜められた女の聖域は

既に透明な蜜を含ませ

何を待ち恋焦がれているのか

そこから熱い息さえしているかのようにも感じた。

 

 

「見られでもしたら・・・。そう思ったら感じたのか?」

「な・・・!」

「躯はそう言ってるようだがな。」

「犬夜叉・・・!」

 

 

にやり、と笑う犬夜叉。

 

やがて、犬夜叉はかごめの顎を片手で捕らえ

そのまま唇を己の顔を押し当て

食らいつくかのようにと吸い付いた。

 

 

「誰が他所に見せてやるかよ、お前の躯を。」

 

 

そういうと犬夜叉はかごめの肢体を跨いだまま

上半身を起こし、そのまま己の衣も投げ捨てた。

 

 

 

 

 

 

暗い祠の中でも黒い髪がさらりと靡く姿は

女のかごめでも見惚れ、心奪われる。

 

組み敷かれているとは言え、

その出で立ちに魅入られ、

潤み揺れる瞳で食い入るように見つめてしまう。

 

殊更頬を高揚させていたかごめに気がついた犬夜叉は

ゆっくりとかごめの上体へと躯を重ね合わせた。

 

 

「・・・離さねぇ・・・。」

「え?」

「今夜は絶対離さなねぇからな?」

「犬夜叉・・・?」

 

 

犬夜叉はかごめを真下に敷いたまま

脇にと置かれたリュックへと手を伸ばす。

 

何をするつもりなのかとかごめは黙って見ていたが、

やがて、その手が探し当てたものが

現代から持ってきていたガムテープ。

 

時折出番のあるガムテープは弥勒も珊瑚も

そして、犬夜叉も使い方は既に熟知していた代物である。

 

犬夜叉はガムテープを手にし

少しばかり引き伸ばすと

その手をかごめへと向けた。

 

 

「な!犬夜叉!何するの!」

 

 

その問いに応える様子もない犬夜叉は

所詮は非力なる女の細腕を容易に捕らえ

左右の親指をひとつに纏めると

ガムテープで括り付けた。

 

 

腕を縛られたわけでもないはずなのに

それ以上に自由の利かない両腕。

 

 

「さて、まずはさっきの分をさせて貰わねぇとな。」

「何?」

 

 

それが何を指すのか。

 

だが、次なる行為がそれが何かを指し示す。

 

既に隆々といきり立った一物がかごめの中心を

躊躇い無く貫いた。

 

 

「ああ!」

 

 

全てを押し込み、

その感触を味わいながら彼は呟く。

 

 

「これでも森ん中から、ずっと我慢してたんだぜ?」

「・・・犬夜叉!」

 

 

そういうと彼はかごめのひとつに纏め上げられた腕を

己の首にと掛け、勢い付けて立ち上がった。

 

 

「ひゃあ!!」

「ほら、しっかり掴まってろよ?」

 

 

振りほどくことままならないかごめの肢体が

犬夜叉の鍛え上げられた肉体にと貼り付けられた。

 

 

「なんだ?もう締め付けてるぜ?かごめ・・・。」

 

 

耳元で妖しく息を吹きかけながら

彼はかごめの躯を軽々と揺らし

己の腰も激しく動かし始めた。

 

 

「やあ!ああ!はあ・・!」

「おら・・・!かごめ・・・!」

 

 

貼り付けられた肉体という名の振り子。

 

更には硬く鍛え上げられた男の体という木の幹へと振り子は叩きつけられる。

 

その勢いは子宮の更に奥まで響くかのように

狭く暗い部屋の中、

大きな音を立てながら

繋ぎとめられた男女のある一箇所で激しい進退を繰り返し始めた。

 

 

 

 

 

 

 

「これだけで終わると思うなよ?」

 

 

 

 

そう洩らした彼の言葉はかごめの耳には入らないほど

彼女は快楽の頂点へと否応なしにと導かれていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【後書】

 

・・・でもって、まだまだ続きます。

リクエストのひとつ「羞恥プレイ」編はここまで。

次のプレイにと突入いたします。

 

え?これで羞恥プレイ?ぬるくてすみません><

 

 

梶(NHはなままを改めました)