■3月朔夜               2009年3月27日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・な・・・ちょ!い、犬夜叉!」

 

「・・・なんだよ?」

 

「き、気が早い・・・っていうか、いきなり手を入れてこないでよ!」

 

「いきなり脱がすよりいいだろ」

 

「そういう問題じゃな…あん!」

 

「あったけぇ」

 

「あ…!」

 

「後ろからだと摘みやすくて楽だな」

 

「いや!そんないい方しな…い…ぁあん!」

 

「首筋が汗ばんできた気がするぞ?」

 

「犬夜叉!」

 

「ん?」

 

「はぁん!耳にい、息吹きかけないで!」

 

「すげー体ごと熱くなってきてる。立ったままなのにな」

 

「それは犬夜叉が小屋に入るなり、いきなり抱きしめるから…」

 

「どうする?」

 

「え?」

 

「どうしたいんだ?かごめは」

 

「どう…て…」

 

「横がいいか?それとも…」

 

「?」

 

「このまま、立ってヤルか?」

 

「な!何よ!いやらしい笑い方して!もう!」

 

「じゃ、どうするんだよ」

 

「……」

 

「顔赤くしてたって、応えになってないぜ?」

 

「…ょ…」

 

「はっきり言えって…」

 

「きゃあ!もう、そんなに息吹きかけないで!」

 

「言えないのか?」

 

「…」

 

「じゃ、いいさ。衣敷いてやる」

 

「犬夜叉…」

 

「これだったら、大丈夫だろ?」

 

「……」

 

「じゃ、ここに横になれよ」

 

「うん」

 

「………」

 

「犬夜叉?」

 

「なんだ?」

 

「…えっと…その…こ、こない…の?」

 

「そのまま、着物、脱いでいけよ」

 

「え?」

 

「ゆっくりとな」

 

「えええ?!」

 

「『え?』じゃねぇよ。ほら、脱げっての」

 

「犬夜叉!あ、あんた何言ってんの?!」

 

「あ、できれば、そのまま足開いてな」

 

「はあああああ!」

 

「なんだよ」

 

「あんた、何言ってんの!」

 

「…駄目…か?」

 

「駄目とか、そういう問題じゃないでしょうが!」

 

「俺が脱がすのは簡単だけどよ」

 

「だけど、…何よ」

 

「見たいんだよ」

 

「何を?」

 

「なんつーか…」

 

「何、て、照れてんのよ…」

 

「お前ってさ…こんとき、いっつも熱くなるだろ?」

 

「し、知らないわよ!そんなこと言われても!」

 

「そんときって、お前、肌が…」

 

「肌…が?」

 

「綺麗な色になるんだよ・・・」

 

「え?」

 

「薄い桜色ってか…なんつーか…」

 

「…」

 

「目が潤んで…息まで熱くなって…」

 

「犬夜叉…」

 

「んで、手のひらまで熱くなってしっとりとして」

 

「…」

 

「そんな手で俺の背に腕まわしてくるんだ」

 

「犬夜叉…」

 

「見たい」

 

「…」

 

「駄目…か?」

 

「駄目…じゃない…けど」

 

「なんだ?」

 

「あんたって本当に変よね」

 

「どうして」

 

「朔になると絶対性格変わるような気がする」

 

「そうか」

 

「そうよ」

 

「そんなことはいいから、早く見せろよ」

 

「見せろって…」

 

「こ、今日だけ…だから…ね?」

 

「ああ」

 

「絶対よ?」

 

「わかったって」

 

「…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すげ…やっぱ、お前熱い…」

 

「や…あ…!」

 

「もっと腰浮かせよ…」

 

「ん…んん…!」

 

「どんどん…溢れてくぜ」

 

「やだ!言わないで!犬夜叉!」

 

「もっと吸ってやろうか?」

 

「……!」

 

「嫌なのか?いいのか?」

 

「はぁ…ん!」

 

「指は2本もしっかり奥まで入ってるけどな」

 

「んんん!!!」

 

「じゃあ…吸ってやる…」

 

「あ!やぁ!あああ!!」

 

「なぁ…かごめ…」

 

「…何…」

 

「俺のも…吸って…くれよ…」

 

「あ…」

 

「な?かごめ…」

 

「え…と…」

 

「ほら…かご…、…うく…!」

 

「…む…ぐ…うぐ…!」

 

「そう…だ…。喉の奥ま…で…」

 

「うふぅ…ふ…む…!」

 

「いい!…かご…、いい!」

 

「んん!…ん!ん!」

 

「かごめ…」

 

「な…何?」

 

 

 

 

 

 

「…もう…挿れたい…!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「寒くないか?」

 

「うん…。犬夜叉の腕の中、あったかい…」

 

「……」

 

「何?」

 

「お前の中もあったけぇぞ?」

 

「いやん!そんな風に笑いながら言わないでよ!」

 

「…ほら…」

 

「あん…!」

 

「もっと寄れ。寒いだろ」

 

「ありがとう…」

 

「俺もあったけぇしな」

 

「……」

 

「……」

 

 

 

 

 

 

「こうしていても…」

 

「ん?」

 

「あ、いや、何でもねぇ」

 

「何よ?」

 

「いいから寝ろ」

 

「何よー」

 

「あんま、元気だともう一回するぞ?」

 

「!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「嫌…か?」

 

「え?」

 

「何度でも欲しく…なる」

 

「好きよ…。犬夜叉…」

 

 

 

 

 

 

(ほんとに綺麗なのは、…俺だけを見てくれるお前の顔…、だ…)

 

 

 

 

(そんなこと、言えねぇけど・・・な・・・)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【後書】

 

今回、全て『会話のみ』でチャレンジしてみました。

どうでしょうか?読まれた方、情景が、妄想がそれぞれ浮かび上がったでしょうか?

エロさが少なくて、本当に申し訳ありません^^;

 

皆様、よい朔の日をお過ごしください・・・